ホームページを見て、福島県より、全塗装の依頼。

トライアンフTR3


 

 
トライアンフ TR3のまずは外観等のチェック。

ステップ下の錆。

バッテリー下は、ほとんど原型なし。

一度鉄板を張ったようである。

フロントエプロン。

フロアーはところどころFRPにて、処理後あり。

右フロントのインナーフェンダー折れ曲がり。

トランクは、ほとんどFRPが貼り付けてある。

リヤパネルは、ボディーにしわがよっている。

フェンダー下も、腐り。

燃料系は、タンクも合わせて全滅であった。

水周りもほぼ全滅。

 
大変な作業になりそうである。
代替をお勧めをしたが、お客様が、この車を生かしたいという希望があり、いくらお金がかかるか?、
切りが無いので相談の上、おおよそのお客様の予算を決定してもらい、予算内での作業をすることになった。
いよいよ作業にかかる。
限られた予算の中で、どのように仕上げていくか。

 
まずは、走らないことには、車でないから、エンジンから、止まらないと、危険だからブレーキから???
ボディーは一番後回しになると思う。
 

エンジンより、点検開始。
と・・・手をつけ始めたがクラッチが張り付いているので、まずはブレーキを修理後、エンジンを始動して、クラッチの張り付 きを取ることに挑戦。
 

フロントキャリパー案の定錆びて固着。

ベアリングも焼きついている。ローターも・・・・

シャフトの焼き付き。
クラック確認必要。

リヤは、ホイルシリンダーの交換必要。


マスターは漏れてオイルなし。

案の定、マスターの下は、ブレーキオイルのため錆びている。

ユニットごと取り外し。
 

へダルのステーはひどい状態になっている。

とりあえずばらして、チェック、ブラスター処理をして、塗装をすれば使用可能。

どうする?土に返りそうである。

 

どうしよう?作り直して、錆は、土に返すことになりそうである。
 

マスターを分解してみると・・・


 

燃料タンク取り外し。


 

なんと、燃料漏れをFRPで修理。?
ボディーも合わせて、FRPが多用してある・・FRPが好きらしい。

ペダル類のオーバーホール。
 

キャリバーのオーバーホールキット入荷

   ブレーキ配管の製作。

オーバーホール後のペダル。
 

こちらもオーバーホール後のマスター。
本来は、ボルトやワッシャー類・ファスナーやフィッティングも全て新しくしたいが、予算の都合で、使用可能なものは、使っての作業となる。
パイプ等も、不良箇所のみの交換となる。
 

 
マスターの組み付け。
この後、クラッチディスクの張り付きの取り外しに挑戦。
とりあえずクラッチディスクの貼り付きは、取れたが、いまいちクラッチのつながりが悪い。
多少走行すれば、元に戻るのではと判断して、次に取り掛かる。
 

下回りのフレームの錆取り作業。
2〜3日は、かかりそうである。

キャブのオーバーホール。


 

タペットカバーがすごい状態なので、取り外してみると、やはりエンジン内もすごい。
オイルのスラッジでいっぱいである。

タペットカバーは、再メッキ又は、交換したいのだが、今回は、ブラスター後、耐熱塗料の塗装で我慢。
 

カバーの取り付け。
 

キャブのオーバーホール。
 

キャブのオーバーホールも終わり、次は水回りへ。

ラジエターは、使用不可能。
 

取り外し、他を点検。
 

ホース類は全滅、サーモハウジングも、繋ぎ目がほとんど無し。

ホイルハウス内のペイント。

フレームのペイント終了。

燃料ポンプの交換と、配管の製作。

ラジエターの取り付け。
 

いよいよ少しづつボディーに取り掛かる。タイヤカバーの修正。

歪が多い為、一端総パテを入れる。
 

リヤトランクの修正。
 

こちらも、歪が多い為一端総パテを入れて、修正をする。

修正後、下塗りをする。

下塗り後、小キズの修正。
 

ボディーのバラシと事前に立て付けの調整。

室内の取り外し。
 

チリあわせ。
 

フェンダーとドアを外して、ステップを切開。

錆が酷く、鉄板が無くなってしまっている。

フェンダー内も

ステップを切り落とした状態。

取り外したドアも、錆の進行がすごい。

リヤのフェンダーの前側、軽く削ると確りと穴があいてしまった。

切り開くと、・・・・・
 

リヤフェンダーの後部は、折れ曲がっている。

錆を取った後、液を塗り化学反応中。

切断されたステップ内。

フロントフェンダーの腐食部分を切断

パネルの製作。
 

溶接後ボディーにあわせてみる。
 

外したリヤフェンダーの錆。やはり穴が何箇所かあいてしまった。

リヤフェンダーの下の部分の製作。

 

切断予定のところに合わせてみる。

 

追突されたリヤ回りが、板金をしないで、パテだけで成型をしてあるため、大変な状況になっている。

ステップの製作。
 

リヤフェンダーのフロント部分の製作。

とりあえず仮止めをしてみる。
 

修正後スポット溶接
 

とりあえず片面完成。
 

腐りを切断後、鉄板を溶接して穴をふさぐ。

追突された、リヤのホイルハウスを取り外す。中はやはり錆。

ボディーとフレームの取り付けにクラック。

鉄板を取り外すと、フレームとつながっていない。

リヤのパテを落とすと、酷い状態になった。

テールの付け根もなくなってしまう。
 

取り外した箇所を作り直す。
 

ボディーの寸法が合わないので、板金後、再度切断。

修正機で、引っ張る。
 

再度寸法を合わせる。
 

形の崩れた、パネルを修正する。
 

テールレンズの取り付け部は、ほとんどつながっていない。

錆止め処理。
 

錆止めを終えた後に溶接。
 

修正されて綺麗になった、テールパネル。


 

リヤフェンダーもぴったりと合った。

リヤフェンダーに、切り継ぎの後があり錆が発生。

フェンダーの下部も溶接が終わり。
右側の致命傷はほぼ修正。

左側に移る。右よりも楽なことを祈りながら、取り外し作業。

フェンダーの内側。腐ってぼろぼろである。

ボディー側。こちらもごらんの通りである。

ステップの中が怪しいので切り開いてみると・・・
錆びの固まり。

大抵のことでは驚かないが、さすがに・・・??この中には、ボルトとナットの固まり、部品庫に使われていたみたいである。

長く見ていると疑問が多すぎるので、余分なことを考えないように容赦なく切断。
 

結局・・・何もなくなってしまった。

燃料タンクの入荷。

右のリヤの錆び止めと下地作りをスタート。

ボディーに合わせて成型

成型後取り外して下地作り。

下地完成。

細かなキズを拾う。
 

鈑金で追いつかない所に、カーボンパテを付ける。

研ぎ落として、再度通常のパテを入れる。

ウェザーストリップの溝の錆び取り。

 

ドアに移る。パテを研いでいくと、あまりに厚いので、穴をあけてみたらすごい厚塗りである。

ドアのセンターより前側に確りとパテが盛られている。

パテの下は、錆び・・・・

パテのみの鈑金作業?

ドアの半分が錆びている。

確りとクラッシュしていた。

引っ張り出して修正。

ほぼ修正完了。

さび止め処理後に下地を作る。
 

リヤも修正が終わり下地OK
 

左のリヤフャンダーは、塗装を剥離するとボコボコである。

こつこつと鈑金。

さび止め処理後パテを入れる。

チリあわせ。

左のドアも剥離。

鈑金後パテを入れてから修正。

下地完成。

修正後下地作り。
 

リヤフェンダーのボディー側の下部の切り取り製作。

フロントフェンダーパテを落とすと、ここもすごい状態である。

穴が開いた状態の上に、アルミテープを貼り付けパテが盛られていた為、酷く錆びが進行している。

一気にカットして、作り直し。

 

ステップも製作後仮止め。フロントフェンダーと、リヤフェンダーを取り付けた状態で、チリあわせ。

位置を合わせてスポット溶接。
 

右のボディー側のフェンダーの下地作り。

左側の剥離。

トランクの前側のパネルを剥離すると下から薄っすらと錆び。

研ぎ落として錆び止め処理。
 

さらに進むと、やはり下から錆びが・・
 

大まかなキズを拾う。

フロントフェンダーのチリあわせ。

リダリも同じく。

パテを盛り整形。

成型後下地を作る。

 

ステップも下地を作る。

剥離後、さび止めをして整形。

下地を作る。

顔の剥離作業。

総鈑金

さび止め剤を塗って乾燥中。

フードの剥離作業。

 

剥離は終わったが、フードがくの字に曲ってしまっているので、鈑金は大変な作業になる。

フロントマスクの整形

整形後下地の塗装。
 

大変な鉄板の絞り作業。やはりフードを元に戻すのは、大変な作業である。

少しずつ下地の整形。
 

ほぼ整形も終わる。
 

下地を吹く。
 

フードのチリが合わず、もう一度鈑金のやり直し。歪が大きすぎる。

再度鈑金のやり直し。
 

フードも完成をして、これから細部点検・修正。

細かな修正後、再度下塗りをする。
 

ドアも同じく再度下塗り。

裏側の下地作り。

フェンダー裏の下地作り。

下地を作った後、裏側に色はいりました。

トランク・タイヤカバーの裏面塗装。
 

フェンダーの取り付け。
 

ドアや小物の最終の下地仕上げ。
まだまだフード・トランク・リヤフェンダー、その他パネル類と続く。

塗装の準備。

 



 

色はいりました。

 

 

 

 

組みつけのスタート。

モール類の取り付け。

フェンダーカバー等の取り付け。

トランクのウェザーストリップの取り付けと、トランク内の錆びの撤去。

トランク内のペイント。

トランクヒンジ使用不可能。部品発注。

室内の清掃。

バッテリー下の加工箇所の修正。

錆び取り作業。

画像が飛んでしまったが錆び止めと、下地作り。

室内ペイント終了。

オール磨き。

右に同じ。

磨きこんだあとパーツの取り付け。
錆びの酷い物は新品パーツと交換、使用可能なものは磨いて取り付け。

エンブレ類も一つ一つ磨いて取り付け。

内張り、フロアーマットの取り付け。

リヤシート回り取り付け。

ドアの内張り取り付け。

新品の燃料タンク取り付け。

フロントガラスのラバー交換後取り付け。

小物の製作。

小物のペイント

ホイルの汚れ落とし。

シートの取り付け。

フロント回りの組み付け完了。

タンクセンサーの交換。

エンジン各部の再チェック。

テスターで、サイドスリップ・ブレーキ・スピード・ヘッド・排ガス等を検査
全て組み付け完了。
まだまだ細部の修理がいっぱい。
燃料系が駄目・充電していない・・・・・・



 



 

完成〜〜〜〜〜

土にかえることなく、再度走り出すことになったTR3
頑張って走り続けて欲しい。

 

 

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